コンタクトレンズの
安全な使い方
コンタクトレンズは高度管理医療機器です
コンタクトレンズは、高度管理医療機器でありますので、装用を希望する際は必ず眼科医で診察を受けるようにしてください。また目の安全を守るためにもコンタクトレンズの使用方法には十分に注意をしてください。
コンタクトレンズを安全に使用するための注意点
- 決められた取り扱い方法を守り、正しく使用してください。
- 装用していて少しでも異常を感じたら、眼科医の検査を直ちに受けてください。
- 特に異常を感じなくても、目の検査を受けるようにしてください。
- 使用期間、装用時間が限定されているレンズ(使い捨てタイプなど)については、期間や時間を超えての使用はおやめください。
- 取扱書を読み、正しい使用方法を確認しましょう。
使用期間は必ず守ってください
使用期間が限定されているコンタクトレンズ(使い捨てコンタクトレンズ)を装用している方の実に半数以上の方が、決められた期間を超えて使用していることが、国内でのアンケート調査結果(メニコン調べ、2010年ネット調査)で判明しています。理由としては、期間を超えても問題ないと思った、いつ使い始めたか確認していない、新しいコンタクトを買うお金がないといった意見が多く見受けられました。
なお使用期間を守らずに使用し続けた場合、きちんと使用方法を守っている方と比べると、眼障害発生リスクがおよそ1.6倍になるという調査結果も報告(第55回日本コンタクトレンズ学会総会(2012.横浜)月山順子先生 他)されています。思わぬ目のトラブルに見舞われないためにも使用期間はきちんと守るようにしてください。
レンズケアは怠らないでください
ケアが必要なコンタクトレンズを使用されている方は、レンズのケアを毎日しっかり行うようにしてください。レンズを常に清潔な状態に保つことは、それだけ眼障害発生リスクを低下させることになります。
具体的には手を清潔にしてからレンズを外し、消毒液ですすいでこすり洗いをします。そして消毒液を満たしたケースの中にコンタクトレンズを入れてつけおきをします。なお、消毒液は毎日交換し、レンズをつける際にケースをゆすいで乾燥させます。レンズケースは定期的に取り替えるようにしてください。
異常が無くても定期的に検査を
見た目が透明で綺麗なコンタクトレンズですが、埃や涙の成分に含まれるタンパクといった汚れがレンズにつくことで気づかぬうちに瞳に負担をかけていたといったことも考えられます。
とくに目やレンズに異常がみられなくても、定期的にレンズを交換する、眼科で目の検査を受けるといったことは心がけてください。検査につきましては、3ヵ月に一度くらいのペースで受けるのが望ましいです。検査の際に万一、目の疾患が発見されたとしても早期に発見すれば、治療も軽微で済むこともありますので、ぜひ習慣づけるようにしてください。